似合う眼鏡とは

森英恵さんはお洒落な人は「時代の雰囲気を楽しめる人」と言っていた。
私はそれに妙に納得している。
そしてそれは音楽についても同じことが言える。

魂が揺さぶられる程感動した楽曲に巡り合っても
毎日聴いていたら飽きてくる。
そして、うっとおしくさえ感じ始める。
そして何かワクワクさせてくれる次のものを探す。

それは恋にもにている。
仏教用語では煩悩と言うのかもしれない。
私も人一倍煩悩は強い方である。

しかし、眼鏡制作に長くたずさわっていると眼鏡に
ついては少し解ってきている。

本当によいものは体の一部になって意識の外になってくる。
ワクワクはしないが時々良い眼鏡だと感謝する。
感謝は内面からにじみ出てくるもので
その眼鏡はあなたのパーソナリティになってくる。

あなたに似合う眼鏡とはそんなものだと思う。


眼鏡は進化したか?

日本兵

太平洋戦争時代の眼鏡は配給制であった。
全て丸眼鏡であるが、特出すべきはブリッジサイズが何種類かあって、
殆どの人の目の中心にレンズがある。
これは、デザインは選べない代わりに「良く見る為」の最小限の配慮が
あったことに他ならない。

マッカーサー

マッカーサー元帥のメガネ(サングラス)と比べると、明らかに古臭く
感じられ、眼鏡一つとっても敗北感を味わったものである。
(実際はそうでもなかったが・・・後で述べます)

1960年代に入るとブラスチックレンズが普及し始め、レンズサイズ
はより大きい物が求められるようになった。
現在のレンズザイズは目を中心とした「見る為の機能」より顔との
バランスで決められるようになってきている。

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現在では殆どの人が自分に似合うメガネを掛けたがる。
そこに流行りが生まれる訳だが、流行りには必然性がない
ので昨日の「カッコ良い」が明日は「ダサイ」となって需要喚起
を促してきている。

そうやってメガネで流行りを楽しむ人がいる一方で、強度度数や左右の
目の間隔が狭い、又は広い等のマイノリティユーザーは自分に合う
眼鏡がなくて困っている人も多い。
そんなマイノリティユーザーにとって現代のファション化されたメガネは
戦時中の眼鏡よりもむしろ退化しているのである。

これには反論もあるだろう。しかし良く考えて欲しい。

戦時中の眼鏡よりも現代の方が優れているのはレンズだけではないか。
レンズは透明で見えないからファッションに流されずに各社しのぎを削っ
て技術革新に励んできた。また供給体制の整備され、海外の工場にお
客様データーが届き僅か一週間でオーダーメイドのレンズが供給されている。

さて、メガネはどうだろう。
昨今はクラシックブームで軍人さんか掛けていたような丸眼鏡が普通に
売られている。
しかし、戦時中のように、ブリッジサイズやレンズサイズは各種用意されて
いないではないか。。

現代のメガネは戦争当時とは比べ物にならないと殆どの人が言われる
と思います。でもその殆どがレンズの進化だとしたら。。

レンズは高度に進化したがフレームデザインはファッション化の波に巻き
込まれ高度な技術も魅せる為の装飾に使ってきたのだ。

それだけではない、経済合理主義の中でマイノリティユーザーを切り捨てて
きたではないか。

「贅沢は敵だ」と言われた時代が良かったとは言わない。
しかし、当時にはあって、今は無くしたものもあることを忘れてはならない。




豪雪です。

DSCN8248.jpg

37年振りの豪雪です。
メッキ屋さんにも行けてません。
トラック便も止まりました。
ゴミの収集もストップです。

しかし北陸地方の耐力はこれくらいの雪ではへこたれません。
ずっとそうやって鍛えられてきた風土があります。

雪かきをしながらちょっとしたコミュニケーションも盛んになります。

メガネ産業はこの冬場の内職としてこの地に定着しました。
雪と忍耐と結束がこの地を一大産地として飛躍させたとしたら・・

感謝の気持ちはないけれど雪は懐かしく思える。


特注情報

盛岡の取り扱い店様からのご注文です。

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お客様は私のブログをすべてチェツクされたそうで、ありがとうございます。
最近ブログ更新はサボってます。スミマセン。。
なので今回は発送前にリアルタイムで更新しています。
シャープなフォルムでバランス良く仕上がったと思います。
お気に入りの一本になったら嬉しいです。

福井の雪もひと段落ですので今日発送すれば21日(日曜日)の午後には
お店に到着すると思います。
来週にはレンズを入れてお渡し出来ると思いますので
今しばらくお待ち下さい。

今回はありがとうございました。

特注情報

金沢の和光眼鏡さんからのご注文です。

DSCN8195-001.jpg

特注の場合寸法の指定でも作れますが、全く同じにするには前回の
レンズパターンかダミーレンズを送って頂ければドンピシャで制作できます。
今回ダミーレンズを送って頂いたのでそれで作りました。

DSCN8197.jpg

ワンオフ工房では、お客様に合わせて大きくも作りますし小さくも作ります。
特に強度度数のお客様に対しては大切なサービスになっています。

レンズは一人一人に合わせ特注で作るのがもはや常識になっていますが、
メガネフレームは随分と遅れています。
それが改善されないのはレンズと違いフレームは人目につくからです。
本質から外れどのように魅せるかがメーカーの関心事となってしまっています。

このブログで紹介するのは、かなり特殊な例が多いのは事実です。
殆どの人は標準サイズで問題ないでしょう。

私がビジネスマンだったら特注は切り捨てるでしょう。だけど職人の私は
そこに「やりがい」を感じて仕事に励めるのです。

それともう一人の私、デザイナーとしての私は見えないフレームを作りたい。

レンズは見えないから本質から外れず各社が切磋琢磨を続け技術革新を
遂げてきたと言えるでしょう。

見えなかったらそこにファッションは介在しない。
掛け心地と見え方と耐久性の世界です。
そこで一番になるのは世界一の技術がある鯖江産地だと思います。
そしてコンセプトYはその世界にかなり近い位置にいます。

あと一歩踏み込みたいです。



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ONEOFF工房代表の兵井伊佐男と申します。
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