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特注は高効率(5)

昨日の続きです。

レンズメーカーには、お客様の処方データーが集まっています。
どんなお客様がいて、どんなレンズが必要か解っていて仕事をして
います。
立派なのは、フレームのあおり角度等の補正もレンズでしているのです。
傍若無人のフレームデザインに対してです。

フレームメーカーはお客様の情報を仕入れていますか?
お客様一人一人の情報を無視して新型商売を続けてきませんでしたか?

メガネはファッションの新型商売が効率の良い時もありましたが、今それで
やっていけるのは量販店だけです。

鯖江産地は転換点を迎えています。

一旦新型商売を止めて、専門店向けのオーダー商品に切り替えませんか?
例えばですよ、玉型サイズ×3 ブリッジサイズ×5 テンプルサイズ×5
の商品をオーダーで受注すれば良いと思います。
在庫は置かず全てオーダーで製作販売するシステムを作るのです。

治具の製作とか金型とか色々初期投資は必要でしょう。
でも、毎年新型を作って販売するコストよりも下げられるはずです。
なによりもオーダーでお客様情報がダイレクトに作り手に伝わります。
お客様や専門店が何を必要としているのか見えてきます。
きっと新鮮な驚きがあるはずです。

専門店も、毎年新型を買わなくて済みますのでお店の体力も上がります。
なによりも、量販店との差別化を図れます。

現在オーダーメイドの眼鏡はアイメトリクスがあって高級店でしか取り
扱い出来ない商品となっています。
ですからオーダーメイドの眼鏡なんて庶民には手の届かないイメージが
あります。しかし、鯖江のメーカーが気づけば話は変わります。
流行りの眼鏡作りは非効率でオーダメイドが高効率と。

品質が良く普通の人の手に届くオーダーメイドの眼鏡が専門店に並ぶこと
になります。

Y2はそれで苦戦しないかって?
大丈夫、私はさらに一歩先いってます。
小売店がお客様と向き合って作れる「Y2製作キット」がありますから。。

私の妄想で終わらない事を願っております。


特注は高効率(4)

ワンオフ工房のホームページの「ワンオフ工房と兵井伊佐男」で
私は書きました。17年前です。

ファッションとしてのデザインはそろそろ中国に任せて、我々は21世紀型
のデザインを考え実践していくべきである。
メガネに於いて21世紀的なものとは、モノとしての個性が強く流行り廃り
の激しいデザインではなく、より人に近づいたデザインであると考える。

これが当時に考えたワンオフ工房のポリシーです。
残念と言って良いと思います。
17年経って眼鏡業界を取り巻く状況は全く変わっていません。

量販店も、高級店も、専門店も、眼鏡メーカーも皆同じベクトルを向いて
いるのです。
つまり、だれも一人一人のお客様に向き合わずに漠然と、高級感があってお
洒落で売れそうな眼鏡を企画しそれをを仕入れて販売しているのです。

確かに、専門店では検眼に時間を掛けて豊富な知識と経験でレンズを
選択し丁寧に加工し、しっかりフィッティングしているでしょう。

また、高級店では、そこのお店に行かなければ買えない個性的なブランドを
揃えているでしょう。

しかし、それだけで二倍から四倍の価格差に消費者は納得しないでしょう。
なぜなら量販店も、高級店も、専門店も時代を反映した流行りの眼鏡を仕
入れ販売するという同じベクトルを向いているからです。

誰も一人一人のお客様を観察しようとしないで、売れそうな眼鏡を仕入れ
並べているのです。そして、売り切ったら次の新商品を仕入れるのです。

これで利益を上げていけるお店は流れ作業的な分業体制を整えた量販店
だけだと思うのです。

ですから私はそのような商品はファツション雑貨と捉えて中国と量販店に
任せれば良いと思うのです。

一人一人と向き合うことは出来ない。又は非効率と思っていませんか?
レンズメーカーは既にやっています。
レンズメーカーも初めの頃は既成の型しかなかったはずです。
しかし、徐々に加工治具を改良し様々なオーダーメイドが出来るように
なってきたはずです。
レンズは透明で見えないものですからファッションの影響を受けずに各社
しのぎを削って性能向上に努めてきたのです。
今では各店舗からお客様データーがオンラインで海外の工場に送られ
僅か一週間で届くようになっています。

私のブログを遡って、特注の数々を見て欲しいと思います。
人に近づいたデザインとは人を観察しなければ出来ません。
ワンオフ工房ではお客様データー、お店スタッフの寸法指示等からリモート
で特注を作ります。リモートですが一本一本見事に違うわけです。
そりゃあ当たり前です。100人いたら100本全部違って当然ですから。

やはり効率が悪いと思いますか?
何度も言いますが、レンズは既にやっています。
それで各社利益もだしているはずです。
そしてワンオフ工房もやっていて高効率だと言っているのです。

例えば眼鏡メーカーは毎年新作を出します。
眼鏡をファッションとして捉えると新作を作らなければ競争力がないのです。
コンセプトYは17年間変わりません。Y2はまだ二年半ですけどずっと
続けていく自信があります。
新作を考えて作る労力をお客様に向けて特注に使っていけるのです。

熱くなりました。まだ続けるかもです・・(^^;


特注は高効率(3)

私はコンセプトYの15年の特注製作をベースにしてY2をデザインしました。
先ず、コンセプトYで出来ることはY2でも出来るようにしました。
そして、コンセプトYの弱点を全て見直しました。

二年半かかりましたが、出来上がったY2は少し器用な人ならば素人でも
作れてしまう眼鏡になったのです。
自分でもビックリでした。

2019年の12月から納品が始まりましたから約二年半の販売実績がありま
すが修理依頼は全くありません。
私も知人にはY2しか勧めません。安心して勧められるからです。

おっと~・・特注は高効率と言った話でしたね(^^;
ワンオフ工房にとって特注は高効率なのですが、実は売り場にとっても
又は眼鏡業界全般にとっても高効率なのではないか? と言う話です。

眼鏡業界は眼鏡をファッションとして需要喚起を促してきました。
しかし、服飾と違って季節による買い替え需要はありません。
また、服飾のようにテキスタイルと型紙で新作が作れるものではありません。
メタル枠の場合は金型を作って、様々な製作治具を用意して量産になる
工業製品です。その意味で自動車と一緒なのです。
プラ枠の方はずっと服飾に近いですけど・・

ですから、眼鏡をファッションと捉えて頻繁にモデルチェンジをすることで
業界全体が自ら首をしめているようなものだと考えています。 

では、消費者はいかがでしょうか?
もう十年近く前になりますが、レンズの天地が浅いフレームしか売れない時
がありました。
「若々しく見えますよ」「流行りです」「カッコイイです」が売り文句で浅い
フレームに無理やり累進レンズを入れて販売していました時期があります。
流行りが過ぎると「若々しい」→「ばかばかしい」になっていませんか? 

それが需要喚起だとしても、それがファツションだとしても、あまりにも
消費者を見下していませんか?
もちろんお洒落な人はそんな移り変わりを楽しんでおられるとも思います
が、そうでない方も多くおられてお店を離れていくのではないですか? 

Y2は少し器用な人ならば、お店で作れる眼鏡です。
慣れてくれば、店頭にある商品をお客様に合わせてカスタマイズも出来
ます。お店でお客様に向き合いながら作れるのです。
もちろん手間が掛かります。
でも、お客様の満足度は高いはずです。

今はどのお店も展示会で、誰が買うかも解らない流行りの眼鏡を仕入れます。
さて、どちらが効率的なのでしょう。

長くなりましたが、次に続けます。                                    

特注は高効率(2)

前回の続きです。

不安だらけの転職ですが、一歩踏み出すことで新しい世界が見えてきました。
先ず、私が作ったものを買ってくれるお客様がいることが新鮮で素直に
感謝できました。
メーカーには何度トライしても採用されなかったデザインですからなおさらです。

特注製作も評判が良かったです。
注文があって作るのですから在庫のリスクはありませんし、特注の仕事は
面倒と言うよりも張りがありました。
誰が買うかも解らない既成品をもくもくと作る製造業には陥りませんでした。

私が一歩踏み込んで解った世界とは、「誰かに作る喜び」なのです。
その喜びがあれば手間を手間とは感じません。
これは私だけのことでしょうか?
いや、絶対にそうではありません。
ワンオフ工房にはこの様なオーダーがファックスで送られてきます。

DSCN9287.jpg

誰もが誰かの為に尽くしたいのです。
しかし、自分には出来ないと思っているのです。又は、もし出来たとしても
時間は掛かるだろうし、失敗のリスクもある。そしてこんなことをやっていた
ら効率が悪くて貧乏になると考えているのです。
きっとそうです。何故かと言うと17年前の私もそうだったからです。

次回に続きます。







特注は高効率(1)

4月1日、福井の桜も満開です。

DSCN9732.jpg

さて、今回は特注製作について書きます。
コンセプトYを作り始めたのは17年前です。
丁度この季節には悩んでいました。
当時は大手眼鏡メーカーと専属契約していたのですが
コンセプトYが採用されなかったのです。
そこで、私は職人になって自分で製造する道を選んだのです。

本当に食べていけるのかとても不安でした。
でも、田中眼鏡本舗さんが積極的に販売してくれたので少し自信が
持てた頃に特注の依頼があったのです。
特注は製造治具をずらさないと出来ないので面倒なのですが
やってみたのです。
「お客様が凄く喜んでいましたよ」と聞いて私も嬉しくなって
それ以来治具を改良して特注製作を続けているのです。

一歩踏み出すのはいつも不安です。
デザイナーから職人への転身、手間のかかる特注製作、食べて行けるのか
貧乏にならないか?不安だらけのスタートでした。

長くなりそうですのでその(2)に続けます。
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ONEOFF工房代表の兵井伊佐男と申します。
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