眼鏡のデザインは未知の領域でした。
ギターやバイクとは全く違う装飾デザインの世界でした。
私はそれまでの頑固な自分を全否定しなければやっていけない
ことを悟りました。
今まで見向きもしなかったファツシヨン誌やアクセサリー雑誌、それと
尊敬できる先輩デザイナーを横目で見ながら徐々に柔らかなセンスを
身に着けていったのです。


約30年前のドローイングです。
私の根っこにあるのは工業デザインですが、そこを否定することで自分の
中にあるもう一面を引き出すという貴重な体験をしました。
コンセプトYやY2の機能性の中にもこの柔らかな感性は息づいています。