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特注は高効率(3)

私はコンセプトYの15年の特注製作をベースにしてY2をデザインしました。
先ず、コンセプトYで出来ることはY2でも出来るようにしました。
そして、コンセプトYの弱点を全て見直しました。

二年半かかりましたが、出来上がったY2は少し器用な人ならば素人でも
作れてしまう眼鏡になったのです。
自分でもビックリでした。

2019年の12月から納品が始まりましたから約二年半の販売実績がありま
すが修理依頼は全くありません。
私も知人にはY2しか勧めません。安心して勧められるからです。

おっと~・・特注は高効率と言った話でしたね(^^;
ワンオフ工房にとって特注は高効率なのですが、実は売り場にとっても
又は眼鏡業界全般にとっても高効率なのではないか? と言う話です。

眼鏡業界は眼鏡をファッションとして需要喚起を促してきました。
しかし、服飾と違って季節による買い替え需要はありません。
また、服飾のようにテキスタイルと型紙で新作が作れるものではありません。
メタル枠の場合は金型を作って、様々な製作治具を用意して量産になる
工業製品です。その意味で自動車と一緒なのです。
プラ枠の方はずっと服飾に近いですけど・・

ですから、眼鏡をファッションと捉えて頻繁にモデルチェンジをすることで
業界全体が自ら首をしめているようなものだと考えています。 

では、消費者はいかがでしょうか?
もう十年近く前になりますが、レンズの天地が浅いフレームしか売れない時
がありました。
「若々しく見えますよ」「流行りです」「カッコイイです」が売り文句で浅い
フレームに無理やり累進レンズを入れて販売していました時期があります。
流行りが過ぎると「若々しい」→「ばかばかしい」になっていませんか? 

それが需要喚起だとしても、それがファツションだとしても、あまりにも
消費者を見下していませんか?
もちろんお洒落な人はそんな移り変わりを楽しんでおられるとも思います
が、そうでない方も多くおられてお店を離れていくのではないですか? 

Y2は少し器用な人ならば、お店で作れる眼鏡です。
慣れてくれば、店頭にある商品をお客様に合わせてカスタマイズも出来
ます。お店でお客様に向き合いながら作れるのです。
もちろん手間が掛かります。
でも、お客様の満足度は高いはずです。

今はどのお店も展示会で、誰が買うかも解らない流行りの眼鏡を仕入れます。
さて、どちらが効率的なのでしょう。

長くなりましたが、次に続けます。                                    
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ONEOFF工房代表の兵井伊佐男と申します。
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